こんにちは、willcoffeeです。
今週も沢山のご来店ありがとうございます。
今回はwillのこだわりであるスペシャリティコーヒー・シングルオリジンについて深く知ってもらうため、詳しく説明させて頂こうと思います。
少し長文ですが、どうぞお付き合いください。
近年、スペシャリティコーヒーという言葉を目や耳にする事が増えてきました。
スペシャリティコーヒーとは一体どんなものなのだろうか?今回はスペシャリティコーヒーの世界について触れていきたいと思います。
スペシャルティコーヒーという概念が広まったきっかけは、1982年『アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)』が設立され、それまで漠然と使われていた言葉が明確化されたことです。
スペシャルティコーヒーを“概念”と呼ぶのは、生産から一杯のコーヒーとなるまで、コーヒーに関わる全てについて考え、その品質向上を目指したムーブメントから生まれてきたことによります。
スペシャルティコーヒーには定義が存在し、スペシャルティコーヒーの普及と啓蒙を目的として設立された、日本スペシャルティコーヒー協会が定めています。
まずスペシャルティコーヒーの大原則として、風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。
そしてこの定義の中に、スペシャルティコーヒーにとって重要な要素が大きく3つ挙げられています。
これはコーヒーが栽培されてからカップに抽出されるまでを指しています。
生豆の生産・保管・輸送に関わる品質管理、焙煎に関わる品質管理、抽出に関わる品質管理に高いレベルで取り組み、高いカップクオリティを実現しよう。
ということをあらわすこの言葉は、まさにスペシャルティコーヒーを象徴する、理念といってもいい言葉です。
私たちもFrom Seed to Cupを実現するために、様々な品質管理に取り組んでいます。
厳選した生豆を自家焙煎機に入れ 「ウィルコーヒーアンドロースターズの味」 になるよう細かい時間設定や計量、管理の下で焙煎、ブレンドをし、コーヒーの素晴らしさの本質伝えられるようにこだわりを持って焙煎。専門知識と高度な技術を持ったバリスタが、炒りたての豆をその場で挽き一杯一杯丁寧にコーヒーを作っていきます。
品質の優れたコーヒーを安定的、継続的に生産していくために、生産現場において、環境、社会問題、経済等を配慮することが大切になります。
その背景とは
昔、需要を満たすためにコーヒーの質を問わない大量生産が行われました。次第に過剰供給となり、激しい価格競争が繰り広げられコーヒーの低価格化が進みます。
そこで痛手を受けるのは生産者です。安値で買い叩かれるためブランド力は低下し、収入も減少。少ない資金では十分な農園経営ができるわけもなく、コーヒーの品質は大きく劣化。結果的にまずいコーヒーが出回るようになり、遂には消費者のコーヒー離れを引き起こしました。
このような問題が起こる中1978年にフランスで開かれた「コーヒー国際会議」にて、スペシャルティコーヒーの概念が初めて提唱されました。
こうした時代背景があるため、スペシャルティコーヒーは単に高品質であるだけでなく、サステナビリティやトレーサビリティといった産業を守る観点も含んだ概念として現在に浸透しています。
近年、食の安全性が注目され、消費者のトレーサビリティへの関心が高まる中、コーヒー農園の栽培環境や栽培状況、肥料、農薬の種類、流通経路情報など、製品の情報を正しく伝えることの重要性が増しています。
消費者はどこでどう栽培され管理されてきたのかの情報を得ることができなければ、本当に質の高い品質管理がなされてきたのかわかりません。
スペシャルティコーヒーは生豆の生産に関わる品質管理のレベルが高いため、一定以上のトレーサビリティがあります。 簡単にいうと「どこで、だれが、どのようにして」作ったのかがわかる、ということです。
レベルの高い生産者になると、細かく条件を設定しコントロールします。 そうして作られたロットには、自然と生産・加工にかかわる情報が完全にそろいます。スペシャルティコーヒーはある程度以上の品質管理に取り組まないと作れないので、結果的にスペシャルティコーヒー=トレーサビリティの高いコーヒー、となるのです。
そのため、流通量は少なく高価になりますが、高い品質を持っています。
これらの要素をすべて一定以上の高い水準で満たしているものを、スペシャルティコーヒーということになります。
私たちが厳選して仕入れをするコーヒー豆は全て品評会において、味や品質を評価され基準値を超えたスペシャリティコーヒーの中心的存在である「シングルオリジン」
「シングルオリジン」とは、生産国が同じなだけでなく、さらに細かくエリア・農園も同じで、生産処理も同じ品種が、他品種とブレンドされることなく“一つの銘柄として”販売されるコーヒーのこと。
コーヒーを農場単位で考え“生産者の顔が見える”コーヒーです。
産地・農園の特徴を生かしたスペシャルティコーヒーを焙煎・抽出にこだわりながら一杯一杯、ハンドドリップで丁寧にコーヒーを淹れています。
スペシャルティコーヒーは、生産者から消費者へと美味しいコーヒーを届けるために生まれた概念。
口にする時には素晴らしい味わいとともに、コーヒー豆を栽培する農園にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
とことんこだわりぬいたWILLの本格コーヒーをお楽しみください。
Copyright 浜松市のコーヒーマイスターの資格を持つバリスタが入れるコーヒー&バー|WILL COFFEE|.All rights reserved.